フリーアニメーター 田舎暮らし 

田舎で暮らすフリーアニメーターの日々を気ままに綴っています。

究極に寂しい行動。 自分で自分に質問!(その1)

 

年間で数記事しか投稿がないブログでも、地味に足をお運びくださる方が増えているようで、かなり恐縮です。

でもありがとうございます。うれしく思います。


びっくりするくらいブログを放置してしまうので、質問形式なら少しは文章が書きやすいかと思い、自分で自分に質問という、ちょっと寂しいことをやります。

考えすぎてダラダラと長い文章になったり方向性が迷子になったりすることが多いので、もう少し気軽に記事が書けるようになりたい。

ということで今回は、自分の周囲から度々受ける質問も思い出しながら、個人的な仕事形態を紹介できればも思います。
いちフリーアニメーターのやり方であって、これらは絶対一般的ではないという事を念頭にお読み下さい。

 

今回の質問はこちら


・忙しいの?
ムラがあります。忙しい時は立て込み、暇な時はGW並みの連休がある、という具合です。
複数の会社とやり取りをしていてスケジュールは違う筈なのに、なぜか重なるときは重なるという。


とはいっても自分の場合は作画の仕事をセーブしているところもあり、忙しいの基準値はだいぶ低いと思われます。
具体的には1ヶ月あたり40cutを越えることが分かった時点で新しい仕事をとらないようにしています。
1日あたり2-3cutずつ作業して、週1-2日は休めるようなペースです。現役最前線で活躍するアニメーターにしてみれば超ヌルイと思われます。

 

作業はおおよそ10時かそのくらいから開始して、15時には仕事を終えます。お昼は30分程休憩を挟み、集中が切れたら日向ぼっこをしながら草花を眺めて癒されています。(雨でも外に出ます。)

 


カツカツに詰め込みすぎないのは、作画以外の時間を大切にしたいからという理由の他に(過去記事参照)、自分の担当cutはフィニッシュまでやりたいという思いがあるからです。

 

作画の流れとしては、まず事前に電話で打ち合わせ(電話打ち・作打ち)をし、それからレイアウト(L/O)作業をします。
L/Oを先方に提出したら演出チェックが入り、修正指示の入ったものが戻ってきます。
それを清書(原画作業)するのですが、手一杯になると原画を受けられなくなってしまいます。


自分の考えたプランがどんな風にチェックされ、どこがよくてどこがダメだったかを確認できないまま、第三者がそれを清書する(第二原画・二原・二原撒き)ということになってしまうんです。

 

原画の作業をさせて頂けるようになるまでは、動画と並行して二原をよく受けていました。
その際に必ずといって良いほど目に留まる演出指示や作監修正、メモなど…


辛辣な言葉が殴り書かれていることもあります。
ここはこうさせて下さいというプラン変更や、稀ですが称賛、謝罪などもあり、これは本人に伝わらないと意味がないなと苦い顔をすることもしばしば。

 

顔も見えない相手からの唯一のコミュニケーションです。文通の返事のような感覚もあります。返事がないのは寂しいです。

スケジュールの関係に二原撒きになるケースもあり、このときは辛酸を舐める思いです。

 

まあ単純に自分の原画作業以上に満足行くクオリティーの方がそうそういないと自負している部分も大きいのですが(笑)
自分が取り立てて丁寧と思ったことはないですが、二原撒きになったものは必ず残念な結果を画面上で公開処刑してくれてますからね。

 

余談ですが二原の仕事事態は好きで、一時はプロ二原でやっていきたいと思っていたくらいです。

忙しいかどうかという部分からだいぶ焦点がずれてしまいましたが(笑)
今回はこのへんで!